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生きるに必要な学問、農学とは

基礎的なことから先進技術についてまで学べる農学

農学とは、農業に関すること一切を学ぶ科目で、その範囲はかなり広いものがあります。
まず、基礎的なこととして、農業で用いられる植物や土壌、天候、経営、栽培方法などを学んでいきます。
その後、それぞれの専門分野に分かれていくことになりますが、バイオテクノロジーやマーケティング、経営など高度な内容を学んでいくことになります。

農学では伝統的な手法についても学びますが、より先進的な技術についても理解を深め、将来の農業を切り拓く者としてのスキルを磨いていくことができます。
遺伝子組み換えや細胞核融合など、様々な先進技術が農業分野で開発されていますので、それらの技術を学びより良いものとしていくための研究を深めていくことになります。
どのジャンルを専攻するかによっても、かなり学ぶ内容が変わってきますので、事前に自分が進みたい道を考えておくことが重要です。

実体験を重視する講義もある農学

農学では、生態学や気象学、作物学、育種学などがメインとなり、その他に園芸学、植物病理学、農業経営学などが加えられます。
最先端の技術を積極的に教える大学も多くなってきていて、実践的に遺伝子組み換えなどを行っている講義もたくさんあります。
より安全かつ効率的な農業生産ができるように、大学を挙げて新技術の開発を行っているところもありますので、非常に先進的な講義を受けられるのが魅力です。

また、こうした座学による講義に加えて、フィールドワークを重視する傾向が強いのも、この農学の特徴と言えるでしょう。
実際に伝統的な手法を用いている農家に行ったり、先進的な農法を実践している企業に行って、どのように農業が営まれているかを確認することになります。
多くの大学では、自前で実験農場を持っていて、いろいろな作物をいろいろな手法で育てることができますので、実体験を通して講義が進むというのも楽しい時間となります。

農業関連の様々な進路がある

専門的な教育を受けた人が農業の道に進むことは、農業を活性化させるために非常に重要なことです。
また、最近では大企業が新しいタイプの農業に取り組んで大きな事業を形成するようになっています。
そのため、農業関連のたくさんの進路があり、それぞれの専門知識を生かしやすい環境が整っています。

バイオテクノロジー技術を生かして、園芸関連、農作物関連の研究をする人もいますし、先進的な手法を用いた生産体制を作るために企業に就職する人もいます。
また、地方農業を活性化させるために、地方公務員として働き、専門知識に基づく調査やアドバイスをするというケースもあります。
研究内容、また仕事を探す地域によってもかなりバリエーションがありますので、じっくりと探してみましょう。