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空に関する科学、航空・宇宙工学とは

ロケットや人工衛星を作るための研究を行う航空・宇宙工学

航空・宇宙工学とは、主に宇宙での活動を行うロケットや人工衛星などを作るために必要な理論を学ぶためのものです。
宇宙関連の科目ですが、宇宙そのものについての教育というよりも、むしろそこに行くためのロケットなどの構造を学ぶのがメインとなります。
そのため、自然科学というよりも工学的な要素がかなり強いものとなります。

特にロケットエンジンの構造というのは非常にち密で複雑ですので、高いレベルでの物理、工学的な理論を理解している必要があります。
また、物理学を理解していないと、ロケットや人工衛星がどのような動きをして、それを制御するためにはどうしたらいいかが分からないので、この分野での知識も深めていくことになります。
理系の中でもよりディープな科目と言える分野で、広い範囲に及ぶ教育を受けることになります。

数学的な講義や力学の講義がメインとなる

航空・宇宙工学の講義では、高度な数学に関する講義が多くなります。
というのも、航空・宇宙工学では様々な物理、航空工学、力学をカバーしていくことになりますが、高度な数学的な理解力と知識がないと学習を進めていくことができないからです。
まずは、高い数学的能力を高めることによって、関連する様々な分野での理解を広げていけるようになるのです。

また、力学に関係する講義もかなり多くを占めます。
航空力学や航空流体力学、航空推進力学などがあり、ロケット開発などに欠かせない高度で専門的な講義を受けることができます。

さらに、物理学や構造設計についての理論、設計の仕方なども学んでいくことになります。
設計については、実践的に学習するケースが多く、設計図を自分で引いてみるなどして、単に知識としてだけでなく実務的な能力を身に着けられるようにも助けられます。

宇宙、航空関連の企業に就くことが多い

航空・宇宙工学を修めた人は、航空会社や宇宙開発関連の企業に就くことが多くなっています。
航空関連と宇宙関連では、企業のカテゴリーが変わってきますので、まずはどちらのジャンルを選ぶかを決める必要が出てくるでしょう。

宇宙関連では、JAXAや関連してロケットや人工衛星の開発に携わっている企業に就職することができます。
小さい企業であっても、高い技術を持っていてそのジャンルでは独占状態にあることもありますので、自分の受けた教育を最大限に生かすために、いろいろな企業の情報をチェックしてみると良いでしょう。
確かに大企業の方が大きなプロジェクトに携われますし、給料や福利厚生も安定していることが多いですが、小さい企業でも自分のしたいと思っていることを思いっきりやれるというケースもありますので、じっくりと比較検討してみることが大事です。