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航空管制官とは?

飛行機の離着陸をコントロールする航空管制官

航空管制官は空港に勤務して、飛行機の離着陸をコントロールするという仕事です。
空港の管制ルームは目視ができる部分とレーダーで航空機の位置などを把握する部分とに分かれていますが、航空管制官は様々な情報を統合して、適切に離着陸ができるように指示を出します。
周辺にいる航空機すべての位置や高度などを把握して、どの順番で着陸するのか、どの方向に向かって進入するのかなどを細かく指示していく仕事となります。

航空管制官の指示次第で大きな航空事故につながる可能性もありますし、空港の混雑状況を悪化させることもありますので、非常に高い能力が求められる仕事と言えるでしょう。
航空管制官は基本的に国土交通省に所属する公務員として働きますが、実際の現場に立って一人前として仕事ができるようになるまで、かなりの時間が必要とされます。

航空管制官になるためには?

航空管制官は前述の通り、国土交通省に勤務する公務員ですので、まずは国家公務員試験に受かって国土交通省に入る必要があります。
その際には、あらかじめ航空管制官を希望することができますので、そのコースへの就職ということで準備を進めることができます。

航空管制官の仕事は空港で行うものですが、空港によってかなり離着陸の規模が異なりますので、どこに勤務するかによって求められる能力が大きく変わってきます。
成田や羽田のようなかなり大きな国際空港では、航空管制官の仕事はかなりち密になりますので、現場に入ってからも2年程度実習を積んで初めて一人前として働けるようになります。
特に資格が必要なわけではありませんが、高い空間認識能力と記憶力、そして長い経験が必要となります。

休む間もなく次々と判断して指示を出さないといけないため、かなりの緊張感とストレスがある仕事です。
そのため、本当に飛行機に携わる仕事が好きで、情熱を傾けられる人だけがなれるとも言えるでしょう。

一般的な公務員と同じ待遇

航空管制官は特殊なスキルを持っていますが、公務員の一人ですので、待遇は基本的に普通の公務員と変わりません。
初任給は20万円弱というところで、ボーナス基準と昇給がしっかりとある、退職金基準が高いというのが収入面でのメリットです。
年金制度などの福利厚生はしっかりしていますので、安心して働き続けることができます。

どの空港に勤務するかによって異なりますが、大きな国際空港だと24時間いつでもシフトが入ることもありますし、勤務日が不規則になることも多くなります。
ストレスの多い仕事ですので、実際の現場に立って仕事をする時間は短めに設定されていますので、大変ではありますが負担を感じることなく仕事を楽しめるでしょう。